研究課題/領域番号 |
10671853
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
諏訪 文彦 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (30067178)
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研究分担者 |
池 宏海 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (30222855)
戸田 伊紀 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (20197891)
竹村 明道 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (00155045)
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キーワード | Dental implant / Microvascularization / Osteogenesis / Reparing of wound / SEM / Monkey / Plastic injection |
研究概要 |
本研究の目的は、異なる咀嚼機能を人工歯根に営ませた時、人工歯根の外周の血管・骨組織に生じる経過的変化とその差異を調査することにある。実験動物にはヒトの咬合様式に近いニホンザルを用い、陽極酸化チタニウムの人工歯根を下顎骨臼歯部に植立した。金属冠とレジン冠の各上部構造をそれぞれ人工歯根に装着して異なる咀嚼時機能を営ませた。上部構造の装着時期は、臨床でよく行われている植立後12週経過後とした。冠未装着植立後12週経過の標本および冠未装着植立後12週経過後に冠装着をした1、4、8、12、20週経過毎の標本を作製するために、各時期で実験動物を安楽死させた。アクリル樹脂微細血管注入法を用いて微細血管鋳型・骨の同一同時標本を作成し、両組織の変化を走査電顕を用いて三次元的に観察比較を行った。この研究成果を下記に示す。 (1)植立後12週で金属冠あるいはレジン冠を装着したいずれの場合でも、骨増生開始の時期は冠装着から4週間ほど要することが判明した。 (2)植立後12週で金属冠あるいはレジン冠を装着したいずれの場合でも、インプラント体が十分に生着・固定に至るには冠装着から8週間を要することが判明した。 (3)金属冠を装着した場合、インプラント槽骨は経週的に厚さが増大するが、レジン冠を装着した場合はこの槽骨はあまり厚さが増大しないことが判明した。 (4)金属冠あるいはレジン冠を装着したいずれの場合でも、装着後4週でインプラント槽骨の外周の骨髄腔に豊富な血管をみるが、経過的に骨髄腔は小さくなり、血管も減少していた。 (5)レジン冠を装着した場合、インプラン槽骨周囲の海綿骨では時間経過と共にこの骨小柱は太くなり、12週経過すると骨髄腔の少ない海綿骨の様相に変化して行くこと、また金属冠を装着した場合と比較して骨小柱は円柱状を呈するものが多いことが判明した。
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