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1998 年度 実績報告書

カルシトニン受容体を介する骨細胞のカルシュウム代謝制御機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671870
研究機関岐阜大学

研究代表者

安岡 忠  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (90182328)

研究分担者 川島 光夫  岐阜大学, 農学部, 教授 (10177686)
キーワードニワトリ / カルシトニン / 解離定数 / 結合能 / 放卵周期 / イオン化カルシュウム濃度 / 17β-エストラジオール / プロジェステロン
研究概要

産卵鶏の頭蓋冠骨膜と腎臓より受容体を精製し,Na[^<125>I]で標識したニワトリカルシトニン(calcitonin,[^<125>I]CT)を用いてラジオレセプター・アッセイ(radioreceptor assay)を行いその結果をスカチャード(Scatchard)の方法により分析し,得られた解離定数(K_d)および結合能(B_<max>)を休産鶏から得たものと比較し,血漿中のイオン化カルシュウム濃度(Ca^<++>)と対比したところ休産鶏では放卵周期中,K_dやB_<max>さらにCa^<++>ともに変化が認められなかったが,産卵鶏では放卵の3時間前からその2時間後にかけて頭蓋冠骨膜と腎臓のカルシトニン受容体のK_dが低下しCa^<++>は放卵13から6時間前に低下することから,卵巣ホルモンのサージによりカルシトニン受容体の親和性が亢進するものと示唆された。放卵後14から22時間に卵殻形成に関連してカルシトニンの血中濃度が低下し,その後上昇することが報告されており,カルシトニンの分泌が高まることによってB_<max>が減少したものと考えられた。さらに休産鶏に17β-エストラジオール,プロジェステロン,ヒドロテストステロンおよびオリーブ油を投与してカルシトニン受容体のK_dやB_<max>の変化を調べたところ,17β-エストラジオールやプロジェステロンを投与した群では両組織ともにK_dやB_<max>が有意に低下し,プロジェステロンよりも17β-エストラジオールを投与したものがより作用が持続した。以上の結果より卵巣ホルモン,特に17β-エストラジオールやプロジェステロンが骨や腎臓のカルシトニン受容体に作用してその親和性を亢進させるものと思われた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasuoka T, Kawashima M, et al.: "Calctionin Receptor Binding Properties in Bone and Kidney of the Chicken During the Oviposition Cycle" Journal of Bone and Mineral Research. 13・9. 1412-1419 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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