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2000 年度 実績報告書

顎変形症手術シミュレーションにおける三次元立体視と人工現実感に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671873
研究機関京都大学

研究代表者

横江 義彦  京都大学, 医学研究科, 助手 (30211650)

研究分担者 堤 定美  京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (00028739)
西田 光男  京都大学, 医学研究科, 講師 (50154620)
キーワード顎変形症 / 手術シミュレーション / 三次元画像 / 画像診断
研究概要

定型的な手術法が多いとされる顎矯正手術であるが、先天性疾患に見られるように顔面骨の著しい変形を伴う場合は通常の手術法では対処できない場合がある。従来の三次元CTによる術前の画像診断は比較的有用であるが、骨周囲の神経、血管などの重要臓器の描出は不可能でありMRIを組み合わせて間接的な情報を加味する以外に方法はなかった。今回、著しい上下顎骨の変形が認められる症例に対して、PC上で稼働する画像処理ソフトによる画像診断を試みた。その結果、従来法と比べて優れていたのは 1.リアルタイムで画像の360度回転、一部画像の除去、骨密度の描出が可能であった。 2.皮膚表面の情報と骨情報とを透過画像で表示できるため、硬組織と軟組織の関連を観察可能であった。 3.神経・血管を避ける手術法を考案するなど術前のシミュレーションが容易であった。の3点であった。また、コンピュータ画面上で三次元画像を患者に呈示し、良好な理解を得ることができたことからインフォームドコンセントにも十分活用しうることが示唆された。この画像診断をもとに手術方法の検討を行い、実際の手術に応用した症例では画像の信頼度は満足できるものであり、より安全で確実な手術を行うことができた。これらのことから近い将来、口腔外科領域におけるコンピュータ支援外科手術、すなわち術野へのCT、MRIなどの画像のスーパーインポーズによる安全性の高い手術法の確立が現実的になってきたと思われる。医療画像の活用は専門医のみならず患者の理解を深めるものとして応用範囲を広げる必要がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kenlchirou Murakami: "Prolonged mandibular hypomobility patient with a "Square Mandible" configuration with coronoid process and angle hyperplasia."J Craniomandib Pract. 18・2. 113-119 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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