研究概要 |
腺様嚢胞癌由来培養細胞(ACC-3)に対する各種抗癌5-Fluorouracil(5-Fu)、Nedaplatin(Ned),carboplatil(CBDCA)のアポトーシス誘導について検討した。なお腫瘍細胞はACC-3以外にもHSC-2,HSC-3,HSC-4,Ca9-22などの扁平上皮癌についても検討した。各種抗癌剤に対する各細胞の増殖抑制効果はMTTアッセイにより行い、アポトーシスはTUNEL法にて行った。 5-Fuによる腫瘍増殖抑制効果は、24時間、10μg/mlではCa9-22が最も高く、次いでAcc-3,HSC-4と続いたがHSC-2やHSC-3ではみられなかった。 Nedにおける腫瘍増殖抑制効果は24時間、10μg/mlではHSC-3が最も高く、次いHSC-4、Ca9-22、HSC-2、ACC-3(55%)の順であった。 CBDCAにおける腫瘍増殖抑制効果は48時間、10μg/mlではHSC-2が最も高く、HSC-4、HSC-3、Ca9-22(60%)の順であった。 アポトーシスの分析はTUNEL法により行い、Apoptptic Indexで算定した。5-Fuにおいては24時間後、HSC-3 12%、HSC-2 10%,HSC-4 8%、ACC-3 2%であった。Nedにおいては24時間後、HSC-3 3%、HSC-4 52%.ACC-3 6%であった。ACC-3におけるCBDCAのアポトーシスに関しては現在施行中である。
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