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1998 年度 実績報告書

筋・筋膜痛患者の咀嚼筋運動単位メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 10671890
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

鹿嶋 光司  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (30233703)

キーワード筋・筋膜痛 / 運動単位 / ADEMG / 針電極 / 咬筋 / 等尺性持続収縮
研究概要

筋筋膜痛患者の運動単位を干渉波形より分析するために、今年度はまずプレテストを行い、筋電図の至適条件を決定した。次に、正常者(女性20-38歳、20名)について、threshold、10%MVC、30%MVCの3個の干渉波形より運動単位を分析した。以下の結果を得ている。
1) 同定された運動単位の数はthreshold,10%MVC、30%MVCでそれぞれ3.2、4.2、6.8個であった。収縮力の増強に伴って参画する運動単位の数が増加したことが確認された。
2) 各運動単位の平均振幅値はそれぞれ112、125、145μVであった。収縮力の増強に伴って振幅が増加したことが確認されたが、これはばらつきの大きいものであった。また過去の四肢筋の報告例と比して、小さいものであった。
3) 各運動単位の持続時間はそれぞれ2.8、4.2、4.9msであった。収縮力の増強に伴って持続時間が増加したことが確認された。
4) 各運動単位の発火頻度の平均値はそれぞれ11.2、14.2、21.8Hzであった。収縮力の増強に伴って発火頻度が増加したことが確認された。
5) 各運動単位の立ち上がり時間の平均値はそれぞれ1.4、1.6、2.0V/sであった。収縮力の増強に伴って発火頻度が増加したことが確認された。
6) 各運動単位の相の数の平均値はそれぞれ1.2、1.4、1.7であった。収縮力の増強に伴って相の数が増加したことが確認されたが、ほとんどが1-3相で、異常を示すpolyphasicのものは確認されなかった。
7) 各運動単位の発火のタイミングがそれぞれ同期する傾向にあった。
なお対象となる筋・筋膜痛患者群は現在まで3名のみ測定終了し、残りの17名は、1999年度7月までに測定予定である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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