研究概要 |
平成10年度鹿児島大学歯学部附属病院第2口腔外科を受診した口唇・口蓋裂患者について,以下の方法にて研究を行なった. 1. 口唇裂患者が生後3か月頃に口唇形成手術目的で当科に入院した時点で,非接触・高速三次元形状計測装置(ポクセラン,既購入)を用いて術前の口唇外鼻形態を計測し,光磁気ディスクに保存した. 2. 同様に,術後2週,1か月,3か月,1年目の口唇外鼻形態を同装置を使用して測定し.保存した. 3. これらの測定結果を分析用三次元ソフトを用いて, i. 術前形態の把握 (1) 破裂型による口唇外鼻変形の程度・様式の分析. (2) 同じ破裂型を有する症例においても.口唇外鼻形態の変形の程度,様式が異なるため,より細かい分析による破裂型の亜分類の試み. ii. 術後形態の変化 上述の術前形態の差による術後形態変化の差に違いが有るか否かの検討. を行っており,現在分析中である. これらの結果を手術デザイン,術後管理へとフィードバックし,よりよい治療結果を得る方法を検討する予定である.
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