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1999 年度 実績報告書

口唇裂患者の三次元的術前顔面形態の分析による術後形態予想と手術法改良に関する研究 -非接触型・高速三次元曲面形状計測装置による分析 -

研究課題

研究課題/領域番号 10671894
研究機関鹿児島大学

研究代表者

三村 保  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (70028760)

研究分担者 朝田 重史  鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40305149)
野添 悦郎  鹿児島大学, 歯学部, 講師 (40208351)
キーワード口唇裂 / 口唇外鼻形態 / 三次元計測
研究概要

<緒言>本研究は口唇裂患者の術前術後の口唇外鼻形態を三次元的に計測・分析し,各症例における術前の口唇破裂の程度や顎裂・外鼻形態の違いが術後の形態変化にどのような影響を与えるかを検討し,より良き手術法改良の検討を行うことを目的としたものである。
<対象>平成10,11年度鹿児島大学歯学部附属病院第2口腔外科にて口唇形成手術を施行した口唇・口蓋裂患者60名(口唇裂13名,唇顎裂20名,唇顎口蓋裂27名)を対象とし,非接触・高速三次元形状計測装置(ボクセラン)を用いて術前,術後2週, 1か月,3か月,1年目の口唇外鼻形態を計測し分析を行った。
<結果並びに考察>計測結果より,以下の結果を得た。
1.術前形態について(破裂型による口唇外鼻変形の程度・様式の分析)
鼻柱基部および鼻翼基部の偏位値を求め,各裂型別の形態を分析したところ,口唇裂症例群では,X,Y,Z軸の何れの方向においてもその変形度は小さく,X軸方向では唇顎口蓋裂症例群が,Y軸方向では唇顎裂症例群が最も変形度が大きく,Z軸方向では唇顎裂症例群と唇顎口蓋裂症例群が同様の変形度を示していた。
2.術後形態の変化
上述の術前形態の差による術後形態変化の差を分析した結果,術前形態の変形度の大きい症例では,術後形態に変形を残しやすい傾向が認められた。
以上より,手術前顎堤調整,手術デザイン,手術法,術後管理の更なる改良が必要と思われた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 野添 悦郎 三村 保: "三次元レーザースキャンによる臨床形態診断の進歩(5) -唇裂患者口唇外鼻変形の定量的評価-"医学のあゆみ. 189・8. 513-516 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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