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1998 年度 実績報告書

口腔乾燥症、シェーグレン症候群患者の口腔における唾液粘着と保持に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671908
研究機関東京歯科大学

研究代表者

片桐 重雄  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (70085752)

研究分担者 坪田 一男  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (40163878)
野々山 進  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (80172807)
キーワード口腔乾燥症 / シェーグレン症候群 / 唾液粘度 / ムチン / 直上湿度
研究概要

振動式粘度計ビスコメイトを使用して、簡易な唾液粘度測定を行った。
口腔乾燥症患者よりの唾液採取は非常に少量であるため、予備実験として少量での値が正確に測定できるかどうかの検討を行った。振動式粘度計は理論上は先端のプローブ周囲に0.5mmの空間があれば正確に測定できるはずであるが、測定時の左右方向へのずれが考えられるために、左右1mmの余裕を持たせた資料瓶を使用した。これにより約1.5mlの量の測定が正確に行えることを確認した。
安静時の唾液がより患者の苦痛度に反映するために、今回の測定は安静時唾液とした。安静時唾液の粘度を一日の中で経時的に測定すると、起床時に最も高く、その後はほぼ一定の値を示しており、測定時間はあまり考慮しなくては良いように思われる。ただし、唾液中のムチンの沈降のためと思われるが、同じ唾液を経時的に測定すると誤差を生じることが分かった。これを解決するために採取した唾液をミキサーにて撹拌し、一定量を採って測定することが正確な結果を得られる。
粘度は温度に影響を受けやすく、一定温度下で測定しなくては比較検討できないため、より人口腔内の状態を出すために37℃での測定を行った。この状態では、水道水は0.98cp,今回は妊婦40名日中の安静時唾液を測定してみたが、1.16±0.07cpと安定した結果が得られた。現在口腔乾燥患者での測定も開始しているが、口腔内直上湿度、唾液ムチン量測定と合わせ検討している。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 片桐重雄: "口腔乾燥症、シェーグレン症候群患者における口腔粘膜の表面温度、直上湿度の解析(第1報)-測定値とその有用性" 歯科学報. 95. 619-620 (1995)

  • [文献書誌] Katagiri,S: "Clinical significance of in Sjogren‘s syndrome." IADR. 75. 504 (1995)

  • [文献書誌] 片桐重雄: "口腔乾燥症、シェグレーン症候群患者における口腔粘膜の表面温度、直上湿度の解析(第2報)-口唇腺唾液腺唾液分泌量について" 歯科学報. 95. 1226 (1995)

  • [文献書誌] Katagiri,S: "A newly developed system for measuring saliva evaporation." IADR. 75. 313 (1996)

  • [文献書誌] 片桐重雄: "小唾液腺唾液分泌測定の意義について" 日本口腔診断学会雑誌. 9. 489-490 (1996)

  • [文献書誌] 片桐重雄: "シェーグレン症候群患者におけるガムテスト、サクソンテストの比較検討" 歯科学報. 96. 1155-1156 (1996)

  • [文献書誌] 片桐重雄: "Ocular Surfaceの診断と治療 B-2 検査" メディカル葵出版, 9 (1993)

  • [文献書誌] Katagiri,S: "SJOGRENS SYNDROME-STATE OF THE ART" KUGLER PUBLICATION, 3 (1993)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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