研究課題/領域番号 |
10671913
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
吉田 和市 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (50200978)
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研究分担者 |
丸山 久雄 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20308315)
神田 元彦 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (40277900)
大澤 昭義 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (90084748)
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キーワード | ischemia / reperfusion / cardioprotetion / infarct size / propofol / thiopental / ketamine / verapamil / nicardipine |
研究概要 |
今年度はthiopentalおよびpropofolを用い、30分の冠動脈の結紮による虚血と180分の再灌流後の心筋壊死域の大きさにおよぼす影響を検討した。予備実験からpropofol単味での麻酔維持は困難であるため、鎮痛薬としてketamineを併用して行った。 Thiopentalおよびpropofol/ketamine全身麻酔下においてischemia/reperfusionにより生じるhemodynamicsの変化、不整脈の発生頻度、種類およびinfarct sizeを観察した。その結果、ハロタン、セボフルランなどで見られる心筋梗塞域の縮小効果は認められなかった。循環動態の観察から揮発性吸入麻酔薬のほうが静脈麻酔薬で維持した場合より血圧およびRPPが低い傾向にあるため心筋保護効果に血圧の低下の関与の可能性がある。そこで今年度は低血圧を引き起こすカルシウム拮抗薬であるニカルジピンおよびベラパミルをketamine/xylazine麻酔下で点滴静注し、心筋保護効果が認められるかをさらに検討した。その結果、infarct sizeはベラパミルを虚血5分前に投与した群においてcontrol群に比較し有意に縮小した。また、ニカルジピンは再灌流不整脈の発現以前に投与を開始した群においてその発生頻度を有意に抑制した。
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