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1998 年度 実績報告書

rhBMPにより誘導される新生骨の性状と、歯の萌出および移動に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10671927
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

本橋 信義  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (10134735)

研究分担者 馬場 祥行  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70251535)
鈴木 聖一  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (90187732)
キーワードrhBMP-2 / ビーグル犬 / 歯の移動 / 新生骨
研究概要

1, rhBMP-2により誘導された新生骨の性状に関して
実験動物にビーグル成犬を用いて、実験的骨欠損部を作成し、骨欠損部にrhBMP-2(担体としてPLGA:ポリ乳酸ポリグリコール酸共重合体)を100μg/mlの濃度で移植した。移植後8週、16週、24週で屠殺し、新生骨の性状に関して観察した。
(1) 移植後8週で、100μg/mlのrhBMP-2により骨欠損部に十分な量の骨の新生を認めた。またテトラサイクリンとカルセインを用いた生体染色の結果より、活発な骨形成が進行している状態が認められた。
(2) 移植後16週で、移植部は骨組織で満たされていたが、骨の一部は吸収され、骨の改造が始まっていた。
(3) 移植後24週で、移植部は骨の改造がかなり進行し、本来の歯槽骨に近い状態であった。
2, rhBMP-2により誘導された新生骨への歯の移動に関して
実験動物にビーグル成犬を用いて、実験的骨欠損部を作成し、骨欠損部にrhBMP-2(担体としてPLGA:ポリ乳酸ポリグリコール酸共重合体)を100μg/mlの濃度で移植し、移植16週後に歯の移動を開始した。歯の移動は8週行い、移植部まで移動した時点で屠殺し、歯の移動様相に関して観察した。
(1) 圧迫側の新生骨中に吸収像を認めるとともに、添加側に骨の添加を認めた。
(2) 歯根に吸収像を認めず、新生骨中への円滑な歯の移動が可能であった。
今後の研究としては、rhBMP-2により誘導された新生骨の骨改造に関する長期的な検討、およびrhBMP-2によって誘導された新生骨への歯の萌出誘導についての検討を考えている。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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