| 研究課題/領域番号 |
10671927
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| 研究機関 | 東京医科歯科大学 |
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研究代表者 |
本橋 信義 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (10134735)
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| 研究分担者 |
馬場 祥行 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70251535)
鈴木 聖一 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (90187732)
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| キーワード | rhBMP-2 / 新生骨 / 歯の萌出 / ビーグル幼犬 |
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| 研究概要 |
rhBMPにより誘導された新生骨への歯の萌出様相に関して
実験動物は雄ビーグル幼犬(生後12週)を用いた。上顎第三乳切歯および第二切歯歯胚の抜去後、顎裂部を想定して同部の歯槽骨にデンタルバーを用いて8×8×8mmの立方状の骨欠損部を形成した。この部位に、5μg/100μl rhBMP-2(低濃度群)および10μg/100μl rhBMP-2(高濃度群)を移植した。rhBMP-2の担体には、ゼラチンをベースにPLGA(polylactic acid polyglycolic acid co-polymer)でcoatingしたものを用いた。また、骨欠損部を放置した非移植群と、骨欠損部を形成せず上顎第三乳切歯のみ抜去した対照群を設定した。レントゲン写真により上顎第三切歯の萌出様相を経時的に観察し、rhBMP-2により誘導された新生骨中への歯の萌出様相を検討すると共に、テトラサイクリンとカルセインでラベリングを行い、移植後9週で屠殺後、組織学的手法を用いて、rhBMP-2により誘導された新生骨の性状について検討し、以下の結果を得た。
1.低濃度群において、移植部に新生骨が確認された。上顎第三切歯の移植部への萌出様相は対照群と大きな差異を認めなかった。
2.高濃度群の移植部には、他群に比べ、高密度の骨新生を認めた。上顎第三切歯は移植部を避けるように近心から萌出した。
以上の結果から、rhBMP-2により誘導される新生骨の性状ならびに新生骨中への歯の萌出様相には、rhBMP-2の濃度が大きく関与していることが示唆された。また、5μg/100μl濃度のrhBMP-2により誘導される新生骨への歯の萌出様相は、正常な条件下での萌出と差異が認められないことが示唆された。
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