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1999 年度 実績報告書

歯科材料中の内分泌撹乱化学物質ビスフェノールAの精密分析と溶出挙動

研究課題

研究課題/領域番号 10671928
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田中 光郎  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (10143596)

研究分担者 門磨 義則  東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (00092403)
キーワードシーラント / ビスフェノールA / 内分泌撹乱化学物質
研究概要

本研究では、小児歯科領域で広く用いられている小窩裂溝填塞材(シーラント)中に、不純物として含まれている可能性がある、環境ホルモンの一つであるビスフェノールAの測定を行った。
歯科材料に含まれている可能性のあるビスフェノールAは極めて微量であるため、定量が非常に困難であったが、本年度の研究によってシーラント中に含まれるビスフェノールAの定量が可能となった。測定にはGCMS法を用いたが、測定に先立って以下のような濃縮、精製の操作を必要とした。シーラント2.5185gを50mL容量の共栓付遠沈管に採取し、メタノール30mLを加え、振とうし、遠心分離後、上澄み液を採取した。この操作を2回行い、ロータリーエバポレーターにて約1mLまで濃縮した。ジクロロメタン50mLを加えて溶解させた後、無水硫酸ナトリウムで脱水を行った。その後、さらに約1mLまで濃縮した濃縮液を5%含水シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製を行った。N-へキサン100mL、続いてアセトン:n-へキサン(20:80)100mLで洗浄後、アセトン100mLで溶出させた。アセトン溶出溶液を約1mLまで濃縮後、50mLのジクロロメタンを加えた後、無水硫酸ナトリウムで脱水を行った。その後、ロータリーエバポレーターで約1mLまで濃縮し、更に、窒素気流下約0.2mLまで濃縮した。これをGCMSにアプライし、最終的に、シーラント2.5185g当たり、ビスフェノールA0.081μgを検出した。但し、この値は操作ブランク値を含む値のため、操作ブランク値(0.017μg)を引いて、更に、試料1g当たりの濃度を算出した結果、試料1g当たり0.025μgのビスフェノールAが検出された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshinori Kadoma: "Acid and base-catalyzed hydrolysis of bisphenol A related compounds"Dent.Mater.J.. 19・2. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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