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1998 年度 実績報告書

時分割磁気変換式6自由度センサーによる安静時と嚥下時の頭位、下顎位、舌形状の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10671940
研究機関長崎大学

研究代表者

丸山 陽市  長崎大学, 歯学部・附属病院, 講師 (50173969)

キーワード6自由度位置センサ / 頭位 / 下顎位 / 舌形状
研究概要

従来より,開咬の発症には頭位と下顎位,舌の位置異常が関係していると考えられ,治療後の咬合の安定にも大きく関与しているのは明らかである.したがって,開咬症例の診断や治療予後の予測には,頭位,下顎位,舌の位置異常を同定する必要がある.平成10年度の研究では,時分割磁気変換式3次元磁気センサーのキャリブレーションを行い,300mm×300mm×300mm空間における磁界の精度を検定した.
キャリブレーションは以下の方法で行った.
1) エポキシ樹脂材で,300mm×300mm×300mmのフレームを作製する.
2) 磁界発生源(トランスミッタ)をx平面の中央,x(150,150,0)に設定する.
3) トランスミッタと同様に直交コイルで構成されるセンサー(レシーバ)をこの磁界内に置くと,レシーバのxコイル,yコイル,zコイルにそれぞれ電流が生じる.この電流の強さはトランスミッションからの距離と姿勢(角度)によって決定され,レシーバの位置(x,y,z)と姿勢/角度(azimuch,elevation,roll)が測定可能となる.
6) このとき300mm×300mm×300mmフレームにおけるレシーバからのデータと,現有の3次元座標読み取り装置による位置情報を対比させることによりキャリブレーションを行い,磁界の精度を検定する.
キャリブレーションの結果,位置の分解能は0.05mm,精度は0.3mmRMS以下であり,回転角の分解能は0.05°,精度は0.15°RMSであった.次に,測定環境でのノイズを検討するために,1000個のデータをサンプリングした.XYZの座標値では,ほとんど変動が認められなかった.回転角ではわずかに±0.01°の範囲で変動が認められたが,計測には影響のない範囲であった.

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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