研究概要 |
平成11年度の研究実績は、昨年の経年的なスクリーニング評価に従い、分析症例数を増やすため、当初の計画に従って、ELISAによる計測を他の被験者を対象に進めている。加えて、歯垢の分析に採用したSlot immunoblot Assay(SIB)の定性的評価の正確性の検討を続けた。SIBについては、現在まで最終資料の分析には至っていないが、ELISAについては、分析症例を平成10年度と同じ方法にて増やしている。 また、対象とする細菌を最近の研究報告から、Fusobacterium.Nucleatuを除外しPorphylomonus gingivalis,Actinobacillus actinomycetemcomitans,P.intermediusの3抗原に絞ることとした。特に、思春期に活性化をみるP.intermediusに経年的変化の追求に焦点をおいている。現在21症例に達している。得られた結果から、個体差が顕著な傾向もみられ、各症例単位で経年的臨床所見との関係についての検討の必要性を見い出し、今後、得られている分析資料と臨床所見との関係を詳細に経年的変化として考察するとともに、更に、分析症例を増やすとともに、必要とされる追加実験の手段を検討している。
|