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1998 年度 実績報告書

歯胚中の象牙芽細胞層およびセメント芽細胞層の石灰化機構について

研究課題

研究課題/領域番号 10671945
研究機関九州歯科大学

研究代表者

牧 憲司  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (60209400)

研究分担者 野口 知雄  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (30073688)
木村 光孝  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70047801)
キーワード歯胚 / 基質小胞 / 乳酸脱水素酵素 / 象牙芽細胞層
研究概要

歯胚の石灰化機構を解明するために、生化学的手法および免疫組織学的手法を用いて、平成10年度は象牙芽細胞層の基質小胞性石灰化機構を中心に検索した。
基質小胞は軟骨や歯などの硬組織石灰化部位の細胞外基質小胞中に存在する小胞であり,初期石灰化に重要な役割を演じているとされている.この小胞は細胞からの発芽により形成されるため,細胞の形質膜由来と思われるアルカリフォスファターゼ(ALP)を高濃度に含む.
平成10年度使用した材料は、象牙芽細胞層の回収の困難性を考慮にいれ、ウシの歯胚を選択した。ウシ歯胚より象牙芽細胞層を分離し、コラゲナーゼ処理後、Aliらの方法に従い、基質小胞画分を分離した。この基質小胞画分には基質小胞の外に、ALPを含まず、乳酸脱水素酵素(LDH)を含む小胞が存在し、この小胞にはカルシウムの取り込みに重要であるAnnexinが存在しないことを明らかにした。これはこの小胞が従来の基質小胞とは異なる機能を担っていることを示唆している。
現在、プロテインゴールドAを使用した免疫組織学的手法により、両小胞の形態学的観察を併せて行っているところである。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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