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2000 年度 実績報告書

歯科医院の心理的敷居の高さと治療に対する不安の動態解析

研究課題

研究課題/領域番号 10671952
研究機関日本大学

研究代表者

後藤 實  日本大学, 歯学部, 助教授 (10102617)

研究分担者 佐藤 恵  日本大学, 歯学部, 助手 (00162488)
酒井 秀嗣  日本大学, 歯学部, 講師 (20153851)
小池 一喜  日本大学, 歯学部, 講師 (70096808)
キーワード歯科治療 / ストレス / 不安 / ストレスホルモン / 唾液 / 指尖容積脈波 / 自律神経
研究概要

本研究では、患者の不安に起因するストレスを歯科医院に足を運ぶ段階と診療時とに分けて評価しようと試みた。当初、診療終了直後に患者から採取した唾液に含まれるコルチコステロン量を測定することによって、診療時のストレスを評価できるものと考えた。しかし、実際には診療が終了したことによる安堵感が大きく影響することと、診療中のストレスによる反応が比較的早く消失してしまうことから、当初期待したような成果を得ることができなかった。つまり、診療終了時の唾液には診療内容による違いが現れなかった。一方、多要素心電計を用いることによって、診療中に交感神経と副交感神経の働きをモニターすることができ、診療中の緊張や不安によるストレスの動態を連続して評価することが可能になった。これらの値は個人差が大きく、非常に短時間で変化していくが、測定値の積算などの適当な指標を設定することによって、治療時のストレスを総合的に評価できるものと期待している。本歯科病院は大学付属病院の特徴で初診患者が疾患によってそれぞれの診療科に移っていくため、初診時からの追跡は困難であった。しかし、心身症研究室として診療を担当した患者については、患者の負担を軽減するような配慮をとることが可能と考えている。また、簡単な問診によって、これらのストレスの大きさを予見できるかどうか、引き続き検討を重ねている。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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