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1999 年度 実績報告書

ピロロ[2、3、4ーk1]アクリジン骨格を有する生理活性天然物の合成

研究課題

研究課題/領域番号 10672004
研究機関明治薬科大学

研究代表者

北原 嘉泰  明治薬科大学, 薬学部, 助教授 (70114460)

研究分担者 斎藤 直樹  明治薬科大学, 薬学部, 講師 (80142545)
キーワードピロロアクリジン / アルカロイド / 芳香族化合物 / 全合成 / 海洋天然物
研究概要

近年、海洋生物から種々の含窒素縮合多環芳香族化合物が単離されている。plakinidine A-Cは文献上未知のpyrrolo[2,3,4-kl]acridine骨格を含むアルカロイドで、細胞毒性、駆虫作用、及び逆転写酵素阻害活性を示す興味ある化合物である。本研究では、新規骨格であるpyrrolo[2,3,4-kl]acridine(1)、及び骨格に1を含むbenzo[b]pyrrolo[4,3,2-de][1,10]phenanthroline(2)及びそれらの誘導体の効率的な合成法を確立してplakinidine A-Cの全合成を行い、新しい生理活性物質を創製することを目的としている。
1.m-bromonitrobenzeneとo-aminoacetophenoneから9-methyl-1-nitroacridineを経て1-acetylamino-9-methylacridine(3)を合成した。3をジオキサン中、二酸化セレンで酸化すると2-acetylpyrrolo[2,3,4-kl]acridin-1(2H)-one(4)が生成し、4を酸で処理してpyrrolo[2,3,4-kl]acridin-1(2H)-one(5)を得た。5の1への変換を検討している。
2.1.と同様の反応で9ーmethylー4ーnitroacridine(6)を合成した。6のニトロ基をアミノ基に還元し、オルトギ酸メチル中でメルドラム酸と反応させ、5-[[(9-methylacridin-4-yl)amino]methylidene]-2,2-dimethyl-3,-dioxane-4,6-dione(7)を得た。7を無水酢酸中、硝酸カリウムでニトロ化すると5-[[(9-methyl-1-nitroacridin-4-yl)amino]methylidene]-2,2-dimethyl-1,3-dioxane-4,6-dione(8)が収率よく得られた。8の熱閉環は不成功であったので、8のニトロ基をアミノ基に還元してから閉環する方法を検討中である(7は熱閉環して7-methylbenzo[b][1,10]phenanthrolin-4(1H)-oneを生成する)。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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