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1998 年度 実績報告書

培養細胞系を使用したP450分子種誘導の定量的予測法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 10672094
研究機関東京理科大学

研究代表者

奥平 和穂  東京理科大学, 薬学部, 助手 (30204134)

研究分担者 林 正弘  東京理科大学, 薬学部, 教授 (20012669)
キーワード酵素誘導 / CYP2B / 培養細胞 / 予測 / phenobarbital / omeprazole
研究概要

フェノバルビタール(CYP2B等の誘導剤)、オメプラソール(CYP1Aの誘導剤)の酵素誘導効果についてラット初代培養肝細胞系及びin vivo系によって検討を行ない,in vitro系からin vivo系における酵素誘導を予測する系の確立を試みた。まず、培養方法を検討した結果、完全に酵素活性を維持した培養方法を開発することが困難であったため、この問題には、データの処理による対処法、すなわちin vitro-in vivoの対応を見る際、培養に伴う活性低下をモデルに組み込むことによって、解決することにした。培地としては、最も一般的に煉用されているWiliam's Eを使用し、collagen coat dishでの培養により検討を行った。
フェノバルビタール、オメプラソールは、培地中濃度及び培養時間に依存してそれぞれCYP2B、及びCYP1Aの活性を上昇させた。また、in vivo系においても、投与量と投与間隔に依存して、酵素活性が上昇した。この両系の結果を対応させるために、誘導剤を投与したラット血中、及び誘導剤を添加した培地中誘導剤濃度推移を測定し、誘導効果を評価した。その結果、フェノバルビタールについては、平均誘導剤濃度を用いることによって、また、オメプラゾールでは最大濃度を用いることにより誘導効果のin vivo-in vitroの良好な一致が認められた。この両薬物においで比較方法が異なった理由については、現在、誘導機構が解明されていないため、不明である。しかし、本研究の結果は、これらの薬物のin vivoの酵素誘導の程度を培養肝細胞系から定量的に予測できることを示している。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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