• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

入院児におけるマルチメディアコミュニケーションの有効性に関する医教育工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10672123
研究機関信州大学

研究代表者

山上 浩志  信州大学, 医学部附属病院, 助手 (20260573)

研究分担者 東原 義訓  信州大学, 教育学部, 助教授 (90143172)
原田 謙  信州大学, 医学部, 助手 (90293513)
大江 和彦  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40221121)
キーワード院内学級 / 病弱児教育 / マルチメディア / コミュニケーション / 入院児
研究概要

病院内と外とを結ぶマルチメディアコミュニケーションの有効性について、入院児童・生徒を対象に医学・教育・工学的な側面から研究する。定常的なコミュニケーションにより生じる入院児童・生徒の内面的な変化を捉えると共に、情報通信機器の効果的な活用形態を探ることを主目的とする。
院内学級(信州大学病院)とそこに入級する児童(小二、小六)、生徒(中一)其々の前籍校クラス、院内学級本校に機材一式(パーソナルコンピュータ、テレビ電話機、通信回線(INSNet64))を配置し、電子メールとライブビデオによる日常的な交信を行なった。又、院内学級で開催したクリスマス会を、延べ五地点(前籍校クラス、他の院内学級、院内学級本校)に中継する「オンラインクリスマス会」を実施した。
日常的に交信を行なった児童・生徒と交信を行なわなかった同年代の児童・生徒の二群について、精神医学的な指標を用いて差異を分析した。今後、交信以外の影響因子を出来る限り取り除き、且つより簡便な調査手法を確立することが課題である。
電子メール交信では、特に低学年児童におけるキータイピングの可能性を探った。運用面では、教諭間で親展メールを交換できるような仕組みが求められた。ライブビデオ交信では、テレビ電話機とパーソナルコンピュータ版テレビ会議システムとを画質・機能・安定性・操作性などの点から比較した。
オンラインクリスマス会は、院内学級の側から交流を求めてゆこうとする点で意義深く、全国初の取り組みとして注目を集めた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山上浩志、ほか: "病院と学校を結ぶネットワーク型ケアへの取り組み" 国立大学附属病院医療情報処理部門連絡会議シンポジウム論文集. 平成10年度. 224-227 (1999)

  • [文献書誌] 山上浩志、ほか: "病院内と外とを結ぶマルチメディアコミュニケーションの意義-入院児を研究対象として-" 医療情報学. 18巻Suppl. 9-16 (1998)

  • [文献書誌] 山上浩志、ほか: "大学病院における院内学級教育の実態調査" 日本小児科学会誌. 102巻第3号. 287 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi