研究課題/領域番号 |
10672126
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
中村 秀喜 徳島大学, 医学部, 助教授 (70172426)
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研究分担者 |
中堀 豊 徳島大学, 医学部, 教授 (10172389)
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キーワード | プライマリ・ケア / 医学教育 / 教育評価 / 高齢者ケア / 地域保健 / 地域医療 / 地域精神保健 / 情報ネットワーク |
研究概要 |
1)プライマリ・ケアーネットワークの構築に関する情報収集については、高齢者ケアにおける施設ケアおよび在宅ケアのサービスの受け皿となる徳島県内の保健所、市町村、老人保健施設、福祉施設(老人福祉、児童福祉、障害者関連)を対象に、人材育成の受け皿としての役割、人材の再教育・生涯学習の現状に関する質問調査を実施した。 徳島県において、福祉施設での大学生の学外実習は約10年前から導入されており、介護関係施設での学外実習は最近4-5年でほとんどの領域で実施されていた。派遣先機関については各学部・学科での特徴があり、情報の交流はほとんど行われておらず、連絡協議会等を通じた各学部・学科での教育に関する情報の交流を行い、長期的な視野での教育連携を行う必要があると考えられた。 また、受入機関の数や実習生を受入れている年間の月数において、施設の格差が大きく、多くの機関から実習を受け入れている施設ではさらに新規の申し込みがあり、毎月何らかの実習を受け入れているとい状況が窺えた。一方で、1つの機関のみで年間で1月のみという施設もみられた。このような格差の背景を探るためには、施設の規模やマンパワーとの関連を検討する必要であった。 2)フィールドでの患者の移動等についての情報収集も実施した。具体的には、老人保健施設の入所している痴呆性老人者を対象に、患者の発見から、在宅ケアそして施設での長期ケアに至る実態について検討した。 施設入所前の住所が施設のある自治体である場合と施設以外の自治体からの入所を比較すると、その他の自治体からの入所者の方が痴呆の罹病期間、施設の入所期間のどちらも長く、また寝たきり状態が多かった。また、帰宅状況では施設のある自治体の方が帰宅頻度が多く、面会状況でも面会の無い割合が施設のある自治体では少ないなど、遠隔地から入所している方が、入所後家庭、家族とのつながりが少なくなっいる状況が推測された。
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