研究課題/領域番号 |
10672133
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
牛島 高介 久留米大学, 医学部, 助手 (00213413)
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研究分担者 |
淡河 喜雄 久留米大学, 医学部, 助手 (10194531)
吉田 一郎 久留米大学, 医学部, 教授 (20182751)
伊藤 雄平 久留米大学, 医学部, 助教授 (90203182)
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キーワード | 卒後教育 / コミュニケーション技法 / 患者接遇法 / 研修システム / 研修医 / 外来小児科学 |
研究概要 |
昨年度実施した全国の大学小児科教室を対象にした「小児科における卒後研修(特に外来小児科学研修)に関するアンケート調査」等を参考とし、小児科卒後研修に情意教育・態度学習・患者接遇法教育・臨床医学倫理学等の研修を積極的に取り入れた研修カリキュラムの検討・作成を行った。さらに研修医及び初期研修を終了した専修医に対し、新卒後研修カリキュラム、システムによるパイロット研修を行い、施行上の評価、問題点を検討した。施行の結果、判明した最も重要な問題点は、臨床上の技術面に関することではなく、コミュニケーション技法、患者接遇法等のいわゆる医療面接(メディカル・インタビュー)等の知識面の不足で、特に基本的知識の習得不足であった。この背景として現在ローテーション中の研修医・専修医における卒前での医療面接に関する教育が、殆ど行われていないことが考えられる。近年、日本における卒前医学教育カリキュラムは、講義中心の知識伝達型教育から、患者(症例)中心の臨床能力重点型に移りつつある。しかし、まだまだ教育方法並びにスタッフのマンパワー不足、このような教育に対する理解不足等の問題があり、卒前に充分に教育されているか?、また学生が習得できているか?等も疑問である。卒後教育でのコミュニケーション技法、患者接遇法の教育を進めていく上でも、今後卒前教育での教育状況、習得状況についても調査研究していく必要性がある。 研修教育資料面では、教育手段としてのビデオカメラ・録音装置の設置場所、効果的使用方法、患者さんへの説明方法等について検討した。医療面接に関する基礎的知識不足を補充するための基本的なテキスト、ビデオ等の選定、収集も行った。
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