研究課題/領域番号 |
10672133
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
牛島 高介 久留米大学, 医学部, 助手 (00213413)
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研究分担者 |
淡河 喜雄 久留米大学, 医学部, 講師 (10194531)
吉田 一郎 久留米大学, 医学部, 教授 (20182751)
伊藤 雄平 久留米大学, 医学部, 教授 (90203182)
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キーワード | 卒後教育 / コミュニケーション技法 / 患者接遇法 / 研修システム / 研修医 / 外来小児科学 |
研究概要 |
昨年度までの研究で判明した研修医のコミュニケーション技法、患者接遇法等のいわゆる医療面接(メディカル・インタビュー)等の基本的知識面の習得不足に関する検討を行った。背景として現在ローテーション中の研修医・専修医における卒前での医療面接に関する教育が、十分行われてない可能性が心配された。今年度、卒前臨床研修(BSL)中の学生(5年生)(4年次後期に診断学実習として研修ずみ)を対象に、コミュニケーション技法、患者接遇法等のいわゆる医療面接(メディカル・インタビュー)及び医師の態度等の教育・研修に関するアンケート調査を実施した。患者さんとの接遇、コミュニケーションをとること、問診をとること等に自信があるか?に対しては、自信があるとしたのは11%のみで、18%はないと回答した。BSL中に、患者さんとの接遇・コミュニケーションで、困ったことがあるか?に対しては、75%が困ったことがあると回答している。この結果から、卒前教育でのコミュニケーション技法、患者接遇法の教育がまだ十分でないことがわかった。今後どのような教育方法が有意義(効果的)か?に対しては(複数回答可)、実地見学を最も良いとし(86%)、模擬患者利用(65%)、ロールプレー(47%)、ビデオ(35%)、講義(10%)、教科書(10%)の順であった。これらをもとに卒前でのより効果的な教育法を検討していく必要がある。 昨年度につづき、研修医及び初期研修を終了した専修医に対し、新卒後研修カリキュラム、システムによるパイロット研修を行い、施行上の問題点を検討した。研修教育資料面では、上記を反映したコミュニケーション技法、医療面接技法に関する基本的なテキスト、文献、ビデオ等の選定、収集を行った。
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