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1999 年度 実績報告書

良性卵巣奇形腫を利用したヒトにおける配偶子特異的メチル化機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10672138
研究機関琉球大学

研究代表者

陣野 吉廣  琉球大学, 医学部, 教授 (20179097)

キーワード卵巣奇形腫 / インプリンティング / メチレーション / 内在性レトロウィルス
研究概要

メチル化の主たるターゲットの一つである寄生性DNA因子のメチル化パターンと比較することによって、刷り込み遺伝子メチル化の特異性に対応する分子機構を探る目的でそれらの単離作業を進めた。寄生性DNA因子としてヒト内在性レトロウィルス(HERV)K-familyを選び、活性型と不活性型およびインプリンティングドメイン内に局在するものとそれ以外ものに分けて解析することにした。
胎盤、胎児肺および末血リンパ球の発現解析結果から、極めて低いながら5つのHERV-K遺伝子が発現していることがわかった(うち1つは前年度までに単離済み)。それぞれに特異的なオリゴプローブを用いて、これらに対応するBACクローンを単離し、3つのHERV-K遺伝子の局在を決定し得た。
一方、GAGおよびENVプローブによるスクリーニングでHERV全構造を持つ33個のコスミドクローンが得られたが、制限酵素およびシーケンシング解析の結果、これらはわずか2種類の同一ないしはオーバラップするクローンに分類されることがわかった。このうち、一つは22q11.2に局在を決定できたが、もう一つはセントロメリックリピートの中に存在して局在を決定することができなかった。
コンピューターによる検索では、ゲノムデータベースに登録されている11p15.5コンティグ1.5Mbおよび15q11-q13領域の488kbの配列の中には完全構造のHERV-Kはもちろん、65%以上のホモロジーを持つsolo LTRも見い出されなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Miura K et al.: "Methylation imprinting of H19 and SNRPN genes in human benign ovarian teratomas."Am J Hum Genet. 65・5. 1359-1367 (1999)

  • [文献書誌] Hasuike S et al.: "Isolation and localization of an IDDMK1,2-22-related human endogenous retroviral gene,and identification of a CA repeat marker at its locus."J Hum Genet. 44・5. 343-347 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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