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1998 年度 実績報告書

In vitroにおける薬物相互作用の予測に関する研究-チトクロム P-4503AおよびP-糖蛋白質を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 10672153
研究機関自治医科大学

研究代表者

杉本 孝一  自治医科大学, 医学部, 講師 (90244491)

研究分担者 鶴岡 秀一  自治医科大学, 医学部, 助手 (50285798)
藤村 昭夫  自治医科大学, 医学部, 教授 (90156901)
キーワードCaco2 / シクロスポリン / プロブコール / P-糖蛋白質
研究概要

微小孔メンブレン(φ25mm,pore size 0.4μm)上に腸上皮由来細胞であるCaco-2(2.33-2.56×10^6 cell/well)を21-30日間培養し、transport studyを行った。対象薬としてP-糖蛋白質の基質である^3H-シクロスポリンを用い、管腔膜側または基底膜側に^3H-シクロスポリン(8.0Ci/mmol)を0.1μCi添加し、細胞間の移行を経時的に測定した。
無処置時の管腔膜側から基底膜側へのシクロスポリンの総輸送量は9.91×10^<-14> mol/120min/wellであった(n=15)。等濃度のプロブコールを^3H-シクロスポリン添加直前(30-40分前)に管腔膜側および基底膜側に加えると、シクロスポリンの管腔膜側から基底膜側への総輸送量は対照(vehicleとして0.5%DMSO)に比し、6.25μmolでは14.7%(n=3)、12.5μmolでは23.4%(n=3)、25μmolでは55.1%(n=3)、および50μmol添加では49.5%(n=6)減少した。シクロスポリンの基底膜側から管腔膜側への輸送も濃度依存的に減少した。このプロブコールの影響は細胞を72時間前から前処置した場合も同様であった。また^3H-シクロスポリン添加90分後にプロブコールを管腔膜側および基底膜側に加えても、シクロスポリンの輸送は低下した。すなわち、Caco-2細胞間でのシクロスポリンの移行におけるプロブコールの影響は両方向性であり、一方向性の輸送体であるP-糖蛋白質を介した修飾作用とは考えにくい。
現在、プロブコール50μMを1週間前処置したCaco-2からtotal RNAを抽出し、ノーザンブロットによるP-糖蛋白質のmRNA発現の変化を検討中である。

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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