研究課題/領域番号 |
10672158
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
村木 篁 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50051446)
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研究分担者 |
入江 かをる 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50075496)
藤井 恵美子 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (20075493)
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キーワード | 糖化最終産物 / 血管透過性 / 内皮細胞 / ストレプトゾトシン / セロトニン |
研究概要 |
1. 【マウス皮膚血管透過性の実験】 ストレプトゾトシン(STZ,170mg/kg体重)の腹腔内投与により糖尿病マウスを作成、2週間後に色素漏出法による皮膚血管透過性の実験に供した。5-HT0.1μg/siteにより色素漏出量は亢進したが、その程度はSVZ群で有意に増強していた。しかし、ヒスタミン1μg/site、血小板活性化因子(PAF)0.1μg/site、サブスタンスPl.35μg/siteおよびブラジキニン50μg/site等の起炎物質による色素漏出量の亢進は、STZ群で有意に減弱していた。SYZ群での、PAFによる色素漏出亢進の減弱はインスリン投与により改善されたが、抗酸化剤プロブコールやAGE生成阻害薬アミノグアニジンの投与によっては回復しなかった。 2.【培養血管内皮細胞の実験】 メンブレンに培養した血管内皮細胞層を用いてアルブミンの透過性を測定した。ウシ頚動脈内皮細胞をコスター社のトランスウェルに播種5日目に、上室に加えたアルブミン-トルイジンブルーの下室への透過性を測定した。90分間のアルブミンの透過性は細胞のある膜では、細胞のない膜の約十分の一であった。ヒスタミン10μMおよび5-HTlmMの1時間処置はアルブミンの透過性に影響を与えなかった。腫瘍壊死因子10ng/mlの16時間前処置によりアルブミンの透過性は約2倍に増加した。現在、AGE-アルブミンの効果について研究中である。
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