• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

新規内因性物質・spinorphinの生体防御機能の発現

研究課題

研究課題/領域番号 10672168
研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

山本 行男  財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 化学療法研究部門, 研究員 (80124501)

研究分担者 羽里 忠彦  財団法人 東京都臨床医学総合研究所, 化学療法研究部門, 研究員 (60109949)
キーワード内因性物質 / spinorphin / 生体防御機構
研究概要

本研究は、spinorphinが好中球機能を介して抗炎症機構にどのように関与しているかメカニズムを解明することを目的としている.今年度は、下記の研究実績を得た.
1. 血中動態の解析
SpinorphinにKLHを結合させた免疫原をウサギに免疫して抗spinorphin抗体を作製した.本抗体が、血中のspinorphinおよび固相化したBSA-spinorphinと競争的に反応することを利用した酵素抗体法にて定量化することに成功した。次に、本法を用いて健常人と炎症あるいは疼痛を伴う患者における血清中のspinorphinを測定し、炎症や痛みなどの病態時にどのような動態をとるか検討する予定である.
2. 好中球機能のブライミング
単独では活性化できない低濃度(1μM)のspinorphinを好中球に前処理すると、二次刺激に際して未処理の細胞と比較して、有意に細胞質内のカルシウム濃度及び活性酸素生成を増強した.これは、前処理により好中球表層の接着因子であるCD11b/CD18の発現量が有意に増大していることに一部起因していることがわかった.
3. レセブター解析
spinorphinを^<12.5>Iで標識し、グル濾過(SephadexG-150)法により未標識のべプチドを分離した.薄層クロマトグラフィーにてspinorphinが標識されていることを確認した。この標識リガンドを用いて好中球表層に存在する特異レセブターとの結合実験を行ったが、量を増大しても飽和曲線は得られなかった.今後、様々な実験条件を検討して好中球表層におけるレセプターの存在の有無を解析する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yukio Yamamoto: "Inhibitory action of spinorphin,an endogenous regulator of enkephalin-degrading enzymes,on carrageenan-induced polymorphonuclear neotrophil accumulation in mouse air-pouches." Life Sciences. 62(19). 1767-1773 (1998)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi