研究課題/領域番号 |
10672210
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
小野 ツルコ 愛媛大学, 医学部, 教授 (10020025)
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研究分担者 |
田中 昭子 愛媛大学, 医学部, 助手 (80274314)
大西 美智恵 愛媛大学, 医学部, 助教授 (30223895)
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キーワード | 訪問看護サービス利用者 / 要介護高齢者 / 家族介護者 / 福祉サービス / 在宅介護の継続 / 介護の満足感 / 介護負担感 |
研究概要 |
1.研究目的:在宅要介護高齢者がどのように福祉サービスを利用しているのかの実態を把握して、福祉サービスの利用と在宅介護の継続との関係を分析する。 2.研究対象:訪問看護ステーションを利用して在宅療養している要介護高齢者(利用者)の主たる家族介護者(介護者)を対象に、介護の負担感、サービス利用による利用者・介護者の変化、福祉サービスの利用状況、介護継続の理由、介護をしている満足感等について、半構成式の面接調査を行った。 3.研究結果:(1)利用者は男性15人、女性26人の計41人で、年齢は70才代以上87.8%、寝たきり56.1%、痴呆を有するもの61%であり、続柄別の介護者は妻34.1%、娘26.8%、嫁17.1%であった。(2)介護負担感のあるものは72.6%で、男性に比して女性が負担に感じているものが多い。また続柄別では嫁が負担に感じているものの割合が高い。(3)介護を継続している理由は、妻、娘、嫁、夫それぞれに多少の違いはあるが、妻、娘、夫は介護されている利用者、即ち妻は夫に対して、娘は母に対して、夫は妻に対して相手の気持ちに沿うこと、お世話になった、面倒を見てもらったご恩返しと言った相手を思う気持ちからである。(4)介護に対する満足感として多く語られた事は、利用者の病院や施設に入りたくないという希望を叶えてあげている、介護による相手の反応であった。(6)在宅介護を気持ちを支えるものとして、利用者との人間関係、自分のため、周囲との人間関係に支えられてなどであった。 4.結論:長期間、在宅ケアを継続している事例は、介護負担感はあっても介護することに満足感を感じており、複数の福祉サービスを効果的に利用している。
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