研究課題/領域番号 |
10672214
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
宇座 美代子 琉球大学, 医学部, 教授 (00253956)
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研究分担者 |
小笹 美子 琉球大学, 医学部, 講師 (10295313)
古謝 安子 琉球大学, 医学部, 講師 (30305198)
平良 一彦 琉球大学, 教育学部, 教授 (40039540)
長濱 直樹 琉球大学, 医学部, 助手 (00274910)
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キーワード | 沖縄 / 長寿 / 地域介護力 / ユイマール / 在宅高齢者 / ケアニーズ / 介護 |
研究概要 |
沖縄の長寿と地域介護力(ユイマール)の関連を分析するため、地域介護力としてのユイマールの可能性を探ることを目的に調査した。 ユイマールは沖縄に残る共同体としての助け合いの意味で使われることが多いが、ユイマールに対するイメージやユイマールが現在も機能しているかどうか地域の介護問題に焦点を当て、老人会、区長会、婦人会、ボランティアグループなど地域で活動する沖縄県北部の大宜味村(25人)と県南部の佐敷町(43人)の68人を分析対象にした。 性別は男25人女43人であり、平均年齢は大宜味村60.8歳、佐敷町52.0歳で、大宜味村は男性が、佐敷町は女性が多くなっていた。 ユイマールに対するイメージでは、良いイメージを持っている人(88.2%)が両地域とも多かった。 ユイマールが介護面で機能していると答えたのは42%であり、地域別、年齢区分別でみると大宜味村の60歳以上で有意に多くなっていた。ユイマールの持つ意味については「助け合い」70.6%と答えた人が両地域とも多く、「共同作業」 「労働交換」と答えた人は佐敷町に比べ大宜味村では有意に多くなっていた。 地域の介護問題についてユイマールでできそうなことは「声かけ」82.4%が両地域とも多く、次いで「買い物」 「庭掃除」 「送迎」 「食事を作って届ける」の順であり、「買い物」は大宜味村に比べ佐敷町で有意に多くなっていた。また、家族介護の経験者(61.8%)のうち近隣から何らかの世話を受けた人は47.6%であったが、両地域に有意な差はなかった。一方、介護が必要な近隣の人に何らかの世話をしたと答えた人は39.7%であり、大宜味村では佐敷町に比べ有意に多くなっていた。 これらの結果から、地域や年齢や性別でユイマールに対する捉え方が異なる面が示唆されたが、両地域においてユイマールが地域介護力として機能し得る可能性が考えられた。
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