研究課題/領域番号 |
10672225
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
中村 裕美子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教授 (10299266)
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研究分担者 |
井伊 久美子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (70254472)
甲田 禮子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 助教授 (00299265)
山口 三重子 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 講師 (90279018)
標 美奈子 神奈川県立衛生短期大学, 専攻科, 講師 (30289996)
奥山 則子 東京都立保健科学大学, 看護学部, 助教授 (70261245)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 子育て支援 / 育児グループ / 地域組織活動 / 活動効果 |
研究概要 |
1.育児グループにおける組織活動状況に関する研究 O市の育児グループの会長79人を対象に組織活動に関する調査を行った結果、78人から回答を得た。組織の母親会員数は平均53.3人と大規模が多い。活動状況は小グループ活動59%、子育て座談会80%、健康学習会62%で実施。関連組織との連携は90%がもっていた。運営の問題点は、「役員の負担」「会員が受け身」、大規模組織で「活動場所がない」があげられていた。 2.地域における育児グループの活動効果に関する研究 育児グループの母親会員3,881人に調査票を配布し、2,695人より回収した(回収率69.4%)。育児による疲労感は約90%の母親が感じ、父親の育児参加と母親の疲労感は関連がみられた。父親の育児参加は95%しているが家事参加は75%と低い。育児グループ活動の満足80%、育児グループ内の親しい友人80%がもっていた。 育児グループの参加による子育てへの効果は、子どもや母親にとって多くあり、父親と地域には少ない。母親の育児不安は70%にみられた。父親や地域社会との共同の子育てを多くの母親が求めていた。 効果の測定指標として44項目を因子分析した結果、「育児不安」「楽しい育児」「父親の育児参加」「ゆとりの育児」「母親と子どもの楽しい体験」「地域とのつながり」「子育ての束縛感」「地域での子育て」「育児相談」「育児のイライラ感」が因子として抽出された。 3.今後の研究計画 上記の調査結果をもとに、活動状況と母親の子育て意識との関連を検討し、組織活動の評価指標を求めていく。あわせて、地域の実践活動に参加することで活動評価の活用について検討を加える。
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