研究課題/領域番号 |
10672227
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
河合 千恵子 久留米大学, 医学部, 教授 (80091114)
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研究分担者 |
井形 英代 久留米大学, 医学部, 助手 (30299408)
森本 紀巳子 久留米大学, 医学部, 講師 (80268953)
的場 恒孝 久留米大学, 医学部, 教授 (80080670)
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キーワード | 視覚 / 情報 / 看護教育 / 観察技術 |
研究概要 |
看護者の観察能力形成過程を見るために、平成10年まではアイマークレコーダーを用い被験者を熟練看護婦、看護大学生、一般大学生の視覚情報の取り込み方を比較検討してきた。今までの研究結果から、看護婦と看護学生では「人間」「物・物品」を注視する時間、回数に違いがあった。しかし、前研究の問題点として、測定場面において「人間」「物・物品」がはっきりと区別できない部分があった。 今回、その問題点に対し測定場面の観察項目を「人間」「生活物品」「医療器具」に分類し、注視点が区別できるように新たな看護場面を模擬患者を使って撮影し作成した。研究方法は、測定機器(両眼眼球運動測定装置:竹井機器)の変更、測定時間の設定(前回までは自己申告としていたが、今回は1分間とした。)により一部変更した。今回は、看護大学の基礎看護学実習前の1年生29名を被験者として実験を行った。観察終了直後に観察項目・内容を記録してもらった。 現在、結果については分析中であるが、記録に関してみれば、実験者が提示した観察項目全58項目の中で学生29名全員が'はっきりと観た'のは5項目であり、患者、面会者などの「人間」に関する項目であった。一方、'はっきりと観た'と答えていなかったのは4項目であり、ランプスイッチや魔法ビンなどの「生活物品」の項目であった。観察場面の中で一番最初に観たものと、一番時間をかけたものは、患者に関する「人間」の項目であったが、観察に一番時間をかけなかったのも、面会者に関する「人間」の項目であった。
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