研究概要 |
本研究の研究期間は,平成10年度から平成12年度までの3年間である。2年目である11年度の主なとり組み・活動状況は: 1)文献検索や過去に行った研究をベースに「小児の死の概念発達」と「小児の死の概念発達に関連する要因」に関して作成した質問紙(生物・無生物の識別,アニミズム,時間の概念,死の不可逆性・不可避性)を用いて,本調査を実施した。 2)本調査を実施した地域は,10年・20年前に実施した「小児の死の概念発達」に関する研究との比較も意図し,北海道,関東,九州の3地域を選んで実施した。 3)調査対象は,小学校1年生から中学校3年生である。小学1年〜4年が約300名で合計1,200名前後,小学5年〜6年が約300名で合計600名前後,中学1年が約500名,中学2年〜3年が約300名で合計600名前後の,合計3,000名前後である。 調査の実施にあたっては,「生と死を考える」セミナー(上智大学)で子どもと実際に「死ぬについて語る」活動を行っているホスピスボランティアの方の体験,子どもの反応,留意点等,学んだ研修内容を生かし実施した。調査活動は,ほぼ終了の運びである。 今後は,本格的にデータの入力・分析に入る予定である。
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