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1999 年度 実績報告書

多胎児を出産した母親の出産体験の価値づけと母親意識の形成・変容に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10672233
研究機関群馬大学

研究代表者

常盤 洋子  群馬大学, 医学部, 講師 (10269334)

研究分担者 清野 裕子  群馬大学, 医学部, 助手 (50302493)
田口 陽子  群馬大学, 医学部, 助手 (60302494)
今関 節子  群馬大学, 医学部, 教授 (30134290)
杉原 一昭  群馬大学, 医学部, 教授 (30017777)
キーワード多胎 / 母親意識 / 出産体験 / 価値づけ
研究概要

本研究は、多胎を出産した母親の出産体験の価値づけと母親意識の形成・変容の実態を明らかにし、育児ノイローゼ、乳幼児虐待を予防するための援助モデルを作成することを目的としている。そこで、平成11年度は、多胎児の母親への援助のあり方を検討するための資料を得る目的で、半構成的面接法により、多胎児を出産した母親の妊婦期から産後3ヶ月までの母親意識の形成・変容を縦断的に追跡した。
調査の対象者は、G大学病院産科外来通院中で、多胎と診断されている妊婦18名(双胎妊婦14名、品胎妊婦4名)。初産婦14名、経産婦4名であった。ただし、研究参加の手続き中,または,研究参加同意後面接実施前に出産になってしまった3名は調査対象から除外した。今年度は15名の対象者に面接調査が実施され逐語録が作成された。面接によって得られた母親意識の内容は妊婦期は「母親としての自覚」と胎児への共感性」について、出産後3〜4日後は出産体験の自己評価について、産後1ヶ月、3〜4ヶ月、6〜1年後に「母親としての自覚」と「胎児の共感性」について内容分析が行われた。
多胎妊婦の母親意識は胎動を自覚するまでは超音波によって形成され、胎動自覚後は、子供たちの発育・健康状態に強い影響を受ける。分娩の日処がつくと具体的に多胎児の育児をイメージすることが多くなることがわかった。また、出産体験自己評価については、出産した子どもに異常がある場合は否定的に評価され、そのことは、「子どもへの共感性」に影響を及ぼす傾向が見られた。産後、「母親としての自覚」は親としての責任として表現されており、3〜4ヶ月ごろから双子、三つ子の育児に工夫が見れるようになることが分かった。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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