研究課題/領域番号 |
10672241
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
横尾 京子 広島大学, 医学部, 教授 (80230639)
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研究分担者 |
草野 美根子 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (50186384)
岸田 佐智 高知県立高知女子大学, 看護学部, 助教授 (60195229)
蝦名 美智子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (10168809)
中西 睦子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00070681)
成田 伸 広島大学, 医学部, 助教授 (20237605)
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キーワード | 新生児看護 / 大学教育 / 看護教育カリキュラム / 看護基礎教育 / 専門看護婦教育 / 専門看護師 / 看護 / ハイリスク新生児 |
研究概要 |
本研究の目的は、少子・核家族化時代の社会のニーズに応え、健全な親子関係形成の促進やハイリスク新生児のintact survivalを実現できる質の高い看護を提供できるよう、看護の基礎教育と専門教育との一貫性および効率性の観点から、大学における新生児看護教育カリキュラムモデルを開発することにある。 平成10年度計画を通じて次の結果を得た;新生児看護の大学教育および専門教育に関する文献および資料24件(国内12件・国外12件)を分析した。その結果、国内文献では新生児看護カリキュラムに言及したものは全くなかった。国外文献・資料を通じて、カリキュラムモデル開発にあたっては、新生児看護の概念化・大学の基礎教育における位置づけ・対象論を明確にする必要があることが明らかとなった;新生児看護教育に広く用いられている母性および小児看護学のテキスト17冊について4つの側面(新生児看護についての前提・内容の構成軸・内容の比重・記述の特徴)から分析した。その結果、共通点として、新生児看護の理念や意義は論じられていないこと、新生児(期)は次のように捉えられていることが明らかとなった:周産期として記述されていない、母性看護系では出生直後のケアと早期新生児期が重点的である(後期新生児期の記述が欠落している)、小児看護系では成長発達の連続体として捉えられている(新生児を1人の存在として理解することが難しい);全国4年制看護大学62校の新生児看護担当の教員を対象に、半構成型質問紙調査を郵送法で実施した。質問内容は、新生児看護の理念や意義・大学教育での位置づけ・教育内容と方法とした。同時に、大学便覧やシラバスの送付も依頼した。現在、質問紙の回収およびデータ整理中である。 これらの結果から、平成11年度は、新生児看護教育の標準化を試み、教育カリキュラムモデルを作成する。
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