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1999 年度 実績報告書

母親役割への適応を支援するためのプログラムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10672248
研究機関宮城大学

研究代表者

桑名 佳代子  宮城大学, 看護学部, 助教授 (70154531)

研究分担者 坂上 明子  宮城大学, 看護学部, 助手
大沼 珠美  宮城大学, 看護学部, 助手
桑名 行雄  宮城大学, 看護学部, 助教授
坂原 純子  宮城大学, 看護学部, 助手
キーワード母親 / 母親役割 / 父親 / 父親役割 / 役割適応 / 育児支援
研究概要

母親役割獲得過程における役割ストレスと関連要因を明らかにする目的で、生後3〜5か月の乳児をもつ母親と父親を対象に質問紙調査を実施した。仙台市における保健センターの3,4か月育児教室に来所した300組の母親とその夫に配布し、郵送による回収を行った。回収率は、母親170名で56.7%、父親152名で50.7%であった(3月末日現在)。
母親役割の受容に対する意識は、否定的・消極的であるよりは肯定的・積極的であり、拡大家族の母親にその傾向が強かった。親自身に関わるストレス(日本版Parenting Stress Index)は、0歳児の母親における先行研究と同程度であった。母親の特性による育児ストレスの特徴は、初産の母親では「退院後の気落ち」が、経産の母親では「抑鬱・罪悪感」が有意にストレス得点が高く、職業をもつ母親は「社会的孤立」において、健康問題をもつ子どもの母親では自分自身の「健康状態」にストレスが有意に高かった。また、イメージする母親像(役割認知)と母親としての自分との一致度との関係では、一致しない母親は「親としての有能さ」でストレスが高いことが認められた。
父親の育児ストレスは、第1子の父親では「役割負担」項目において、第2子以降の父親は「父親であることの喜び」項目においてストレスが高かった。また、父親像、母親像と自分または妻が一致しない父親ではストレスが高い傾向がみられた。今後、父親と母親の互いの役割期待や育児ストレスが、どのように影響しあっているかについての分析を進めていきたい。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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