研究分担者 |
足利 学 藍野学院短期大学, 看護学科, 非常勤講師
横田 芳武 藍野学院短期大学, 看護学科, 教授 (80079730)
堺 俊明 藍野学院短期大学, 学長 (20084874)
横山 ハツミ 藍野学院短期大学, 看護学科, 講師 (20280076)
足達 義則 中央大学, 経営情報学部, 教授 (00115669)
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研究概要 |
季節行事や誕生会,ゲームなどの集団レクリェーション活動が痴呆性高齢者に与える影響を調査したところ,平成10年度までの予備調査では,HDS-RおよびGBSスケールの得点の変化から,痴呆の状態や心身の活動性が現状維持かやや良い状態がみられた。 本年度は,新たにアルツハイマー型痴呆及び脳血管性痴呆患者を対象に若者及び健康老人との差異を検討した。特に,集団リクリェーション活動は,参加者や指導者など多数の人間が互いにふれあう中で行われているので,この"ふれあい",すなわち"Touch"に注目し,Touchの影響をノイロメトリー,サーモグラフィー,血圧,脈拍および問診で調査した。過去2年間の調査より以下の結果がえられた。 1.痴呆性高齢者に集団リクリェーション活動をすることは良い刺激となり,また,これらの活動は痴呆症状が軽症の時期に働きかける方がその効果は大きい。 2.集団リクリェーション活動をすることが,日常生活動作や身体活動などの運動機能面に何らかの良い刺激となっている。また,安定した感情を抱き,何かをしょうとする気持ちを起こさせることにも役立っている。 3.Touchは痴呆患者に対して有効であり,効果が暫く持続することが判明した。 次年度は,今回得られた結果をもとに,更に調査方法の検討と対象者数を増加し,客観的な分析が行えるように研究を重ねていく。
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