研究課題/領域番号 |
10680012
|
研究機関 | (財)東京都老人総合研究所 |
研究代表者 |
金 憲経 財団法人 東京都老人総合研究所, 疫学, 研究員 (20282345)
|
研究分担者 |
鈴木 隆雄 財団法人 東京都老人総合研究所, 疫学, 部長 (30154545)
吉田 英世 財団法人 東京都老人総合研究所, 疫学, 研究員 (00242735)
田中 喜代次 筑波大学, 体育科学部, 助教授 (50163514)
|
キーワード | 生活の質 / Successful Aging / 骨密度 / 年齢尺度 / 高齢者 |
研究概要 |
日本では高齢化が進み、社会福祉の充実に向けた環境整備がなされつつあるが、理想の高齢期を過ごすためには、単なる医学的な指標の良否に限った検討では不十分であり、活力、体力、栄養、社会環境、生きがい、生活習慣、ストレスなど総合的な生活の質(quality of life:QOL)の高いことが不可欠となる。医療技術の発展により寿命の延長という量的拡大の目標は達成できても、それに比例してQOLが改善しているかは明らかでない。つまり、量的・質的の両面の充実が望まれる。このような社会情勢では活力を高く保ったまま老いる、老いても自立できる、つまり「Successful Aging」が最も重要である。本研究の目的は、(1)高齢者が自立して活力ある日常生活を営むに必要となる身体的・精神的健康に関連する要因を明らかにし、その上で(2)高齢者の健康状態をよりより客観的に評価する尺度を開発し、さらに(3)老化速度にブレーキをかけることができ、良好な健康水準をできる限り長く維持するための高齢者用の健康運動プログラムのソフトを開発することである。 この目的を達するために1年次に行った研究実績は次の通りである。 (1)高齢者の健康維持に不可欠な骨の状態を調べるために男女69名を対象者にDXA法を利用して骨密度(全身、頭、上肢、下肢、体幹、肋骨、骨盤、脊椎)を測定して分析している。 (2)高齢者の日常生括に関わる活動体力の現状を明らかにするために、日韓比較から検討を進めている。 (3)日本のみではなく、アジア諸国の高齢者の身体的老化度を評価する年齢尺度を作成している。
|