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2000 年度 実績報告書

高脂肪食摂取が持久的運動能力と骨格筋の糖質・脂質代謝に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 10680029
研究機関奈良教育大学

研究代表者

中谷 昭  奈良教育大学, 教育学部, 教授 (70116284)

キーワードラット / 高脂肪食 / グリコーゲン
研究概要

【目的】本研究ではラットを対象に,長期の高脂肪食を摂取した場合,glycogen supercompennsationにどのような影響があるのか検討した.
【方法】5週令のWistar系の雄ラットを用い,これを普通食を摂取する群と高脂肪食を摂取する群に分け5週間飼育した.飼育期間終了後,24時間の絶食をさせ,さらに筋グリコーゲンを枯渇させることを目的に2時間の水泳運動を負荷した.その後,5%ショ糖溶液及び普通食を自由に摂取させた.筋サンプルの摘出は,ペントバルビタール麻酔下,運動前と運動24時間後に行った.
【結果及び考察】体脂肪量は高脂肪食群でやや高いものの,体重は両群間に差が見られなかった.ヒラメ筋のグリコーゲンは,運動前において普通食群の7.5±2.4μmol/gに対し高脂肪食群6.7±1.5μmol/gと有意ではないが高脂肪食摂取による低下がみられた.運動24時間後では普通食群17.8±2.0μmol/g,高脂肪食群16.6±6.0μmol/gと両群とも有意な増加が認められた(P<0.001).普通食群のほうがやや高い値となったが有意な差ではなかった.グリコーゲン合成酵素の活性(%I form)は普通食群で72.6±21.8%,高脂肪食群85.9±17.9%とグリコーゲン含量が低かった高脂肪食群でやや高い値を示した.運動24時間後では筋グリコーゲンの増加により活性は低下し,普通食群12.4±7.8%,高脂肪食群19.5±15.5%となった.
以上のことから,長期の高脂肪食摂取は安静時の筋グリコーゲン含量を低下させるものの,glycogen supercompennsationに対しては影響が認められなかった.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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