研究課題/領域番号 |
10680033
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
丹 信介 山口大学, 教育学部, 助教授 (00179920)
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研究分担者 |
西保 岳 筑波大学, 体育科学系, 講師 (90237751)
曽根 涼子 山口大学, 教育学部, 助教授 (50271078)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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キーワード | 自発走運動 / ストレス / Fos蛋白 / オピオイド / 血圧 / 心拍数 / 脳 / ラット |
研究概要 |
本研究では、雄ラットを用いて、自発走運動を継続的に行うことにより、拘束ストレスにより誘発される循環反応が減弱するか否かを検討すると伴に、脳内の神経活動の指標として用いられている免疫組織化学法によるFos蛋白の発現の程度を指標に、拘束ストレス時の視床下部室傍核の神経活動に、継続的な自発走運動がどのような影響を及ぼすかを検討した(実験1)。また、脳内オピオイド系が、継続的な自発走運動による拘束ストレス時の循環反応の軽減効果に関与しているのではないかという仮説をたて、この仮説についても、オピオイド受容体拮抗薬であるナロキソンを投与することにより検証を試みた(実験2)。その結果、実験1では、拘束ストレス負荷による血圧の上昇は、コントロール群に比べて自発走運動群で有意に少なく(p<0.05)、同様の傾向は、実験2においても認められた。実験1では、拘束ストレス負荷後に視床下部室傍核で認められたFos蛋白陽性細胞数も、コントロール群に比べて自発走運動群で少なかったが、この差は統計的に有意なものとはならなかった(p=0.069)。したがって、自発走運動を継続的に行うことにより、拘束ストレス負荷による昇圧反応は減弱することが示唆されたが、これに伴って視床下部室傍核の神経活動も低下するかどうかという点は必ずしも明かとはならなかった。実験2では、拘束ストレス負荷時、自発走運動群とコントロール群のいずれにおいても、生理食塩水投与時に比べて、ナロキソン投与時の方が循環反応はやや減弱する傾向を示し、両群の間でナロキソン投与による循環反応の変化に違いは認められなかった。したがって、少なくとも、自発走運動群において、拘束ストレス負荷による血圧の上昇が、ナロキソン投与により増強するという結果、すなわち、自発走運動群では、オピオイド系を介してストレス負荷中の循環反応が抑制されているという結果は得られなかった。
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