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1999 年度 実績報告書

運動はなぜストレスを解消させるのか?-脳波によるメカニズムの検討-

研究課題

研究課題/領域番号 10680036
研究機関九州大学

研究代表者

橋本 公雄  九州大学, 健康科学センター, 教授 (90106047)

研究分担者 斉藤 篤司  九州大学, 大学教育研究センター, 助教授 (90195975)
徳永 幹雄  九州大学, 健康科学センター, 教授 (90038464)
キーワード快適自己ペース / ポジティブな感情 / 脳波 / メカニズム
研究概要

運動によるストレス低減効果のメカニズムを解明するため、ポジティブな感情がネガティブな感情を抑制するという観点に立ち、運動後のポジティブな感情の増加と脳波の変化との関係を調べている。「快適自己ペース(Comfortable Self-Established Pace:(CSEP)」という主観的運動強度を用いると、一貫してポジティブな感情の増加がみられることから、このCSEPを中心とするいくつかの運動強度を設定し、脳波の測定を行っている。
初年度は、脳波関係の文献検索、脳波の測定法の確立を検討するとともに、パイロットスタディとして、3名の被験者を用い運動前後・回復期の感情及び脳波の測定を行い、両者の対応関係を検討した。運動後にα波が増加する事例がみられた。
本年度は、lつはトレッドミルを用いCSEPの安定性を再検討した。CSEPの安定性が得られるかどうかは、CSEPと異なる運動強度を設定するためには極めて重要である。非鍛錬者10名を使って検討した結果、数回の練習後の試行間のスピードの相関係数は、r=.95以上の非常に高い値が得られ、CSEPの安定性が確認された。また、試行回数や相対的運動強度にかかわらず、ポジティブな感情の増加がみられることが明らかにされた。他の1つは初年度での脳波の測定法を改善し、単極誘導で脳波を運動の前後と回復期(運動後45分間)に測定し、同時に感情(快感情、満足感、リラックス感)を測定した。一部の分析ではあるが、初年度と同様、回復期にα波の検出が顕著な被験者もおり、運動後のいわゆる「いい気分」の状態を脳波によって検証できる可能性がでてきた。測定は現在継続中である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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