研究課題/領域番号 |
10680036
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
橋本 公雄 九州大学, 健康科学センター, 教授 (90106047)
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研究分担者 |
斉藤 篤司 九州大学, 大学教育研究センター, 助教授 (90195975)
徳永 幹雄 九州大学, 健康科学センター, 教授 (90038464)
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キーワード | 快適自己ペース / ポジティブな感情 / アルファ波 / メカニズム / 最適運動強度 |
研究概要 |
本研究は運動によるストレス低減効果のメカニズムを解明するため、ポジティブな感情がネガティブな感情を抑制するという観点に立ち、運動後のポジティブな感情の増加と脳波(α波)の変化との関係を調べることを目的としている。その際、本研究のオリジナリティは運動強度の設定にある。つまり、最適な運動強度を設定する方法として「快適自己ペース(Comfortable Self-Established Pace:CSEP)」という主観的運動強度を用いている。 本年度は、運動に伴うポジティブな感情を得るために「なぜCSEPなのか」に関して総説論文を書き、理論的枠組みを提示した。また、長期的運動の心理的効果のメカニズムとして一過性の運動(快適運動)に伴うポジティブな感情との関係を検討し、論文を作成した。 運動に伴うポジティブな感情とアルファ波との関係に関しては、15分間のトレッドミル走を用い、運動前、終了直後、15分後、30分後の感情と脳波を測定した。その際、運動強度はCSEPと異なる運動強度(CSEPより15%高い強度と15%低い強度)の3段階を設定した。α波はα1(slow)、α2(mid)、α3(first)の3分割して検討しているが、α2の変化がリラックス感の変化と対応している被験者がおり、興味深い結果が得られている。分析は継続中である。
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