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1999 年度 実績報告書

協力筋間における全筋レベルの活動交代の際の運動単位の制御様式

研究課題

研究課題/領域番号 10680043
研究機関鹿屋体育大学

研究代表者

倉田 博  鹿屋体育大学, 体育学部, 教授 (80056895)

研究分担者 星川 雅子  鹿屋体育大学, 体育学部, 助手 (60284923)
田巻 弘之  鹿屋体育大学, 体育学部, 助手 (40253926)
キーワード運動単位 / 活動交代 / 下腿三頭筋
研究概要

足関節角度を一定に保ち、低負荷の等尺性足関節底屈張力の持続発揮を行う際の、下腿三頭筋群の筋電図を記録し、協働筋群の運動単位の活動様式に検討を加えている。内側腓腹筋、外側腓腹筋およびヒラメ筋より、表面電極とコイル状の筋内埋入電極を用いて運動単位の活動電位を記録し、下腿三頭筋における相補的な全筋レベルの活動交代が発現する際の運動単位の振る舞いを検索している。
初期における筋力発揮時点では、内側腓腹筋とヒラメ筋の活動が大きく、時間経過に伴って内側腓腹筋活動の低下傾向が観察された。それを補うようにヒラメ筋の活動の増大傾向が見られた。さらに時間が経過すると、足部に痺れ感を伴い、外側腓腹筋の活動が発現し、内側腓腹筋やヒラメ筋の不規則な活動が生じ、全筋レベルの活動交代の発現が観測された。足部の痺れ感の増大に伴って、三筋共に活動が減少することも観察された。時間経過に伴い三筋の活動は増減を繰り返し、活動交代が発現した。その間におけるコイル状の筋内埋入電極による運動単位の活動は、概ね表面電極による筋電図の活動様相と相応した振る舞いを見せた。
相補的な全筋レベルの活動交代の際に、協働筋の各筋において時間的なオーバーラップを伴うことが観察される。このオーバーラップの時間は約70秒以下のものであり、負荷強度が低い方が短い傾向が見られたが、20秒台のものが多く、半数以上を占めた。オーバーラップした際の筋放電量の増減傾向を観察すると、その期間の始点、中間点、終点における筋電図の振幅は、活動を開始した筋では平均0,69,100%となり、活動を休止した筋では100,66,0%となった。中間点では両筋の合計が100%以上となり、表面電極による導出範囲内でのオーバーラップがあることが推察された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 白澤葉月: "種々の一定負荷における随意的等尺性収縮中の下腿三頭筋の筋電図パターン"体育学研究. 43・3,4. 164-175 (1998)

  • [文献書誌] 白澤葉月: "下腿三頭筋における随意的等尺性収縮持続時の活動様式"九州スポーツ医・科学会誌. 10. 23-31 (1998)

  • [文献書誌] Hiroyuki TAMAKI: "Alternate activity in the synergistic muscles during prolonged low-level contractions."J.Appl.Physiol.. 84・6. 1943-1951 (1998)

  • [文献書誌] 田巻弘之: "協働筋活動交代時にみられる筋放電の量的時間的overlap"日本運動生理学会第7回大会プログラム・抄録集. 63 (1999)

  • [文献書誌] 田巻弘之: "下腿三頭筋の筋放電活動と足関節角度および負荷強度との関係"第54回日本体力医学会大会予稿集. 293 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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