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1999 年度 実績報告書

咬合機能と動的運動機能間のダイナミック神経活動連関

研究課題

研究課題/領域番号 10680056
研究機関東邦大学

研究代表者

室 増男  東邦大学, 医学部, 教授 (80112887)

研究分担者 只野 ちがや  東邦大学, 医学部, 助手 (40261094)
キーワード咬筋 / ヒラメ筋 / 腓腹筋 / 胸鎖乳突筋 / H反射 / 咬合力 / 持続性振動反射
研究概要

咬筋の活動以外にも、頸部筋群間の相互調節が四肢筋群の活動能力を高めることに関係しているものと考えられる.そこで本研究は咬筋と頸部周辺筋群の相互活動関係について、筋電図学的解析を中心に検討した.被験者は健康成人10名を用いた.咬筋と頸部の胸鎖乳突筋(SCM)の表面筋電図(sEMG)活動を記録し、等尺性最大随意的噛み締め(MVO)を実施した.さらに下顎の持続性振動誘発反射(TVR)による最大誘発咬合力と頸部の前後左右屈、回旋の最大随意収縮(MVC)との筋電図学的関係を比較した.また膝窩部の脛骨神経を電気刺激し、下腿三頭筋運動ニューロン(Sol-MNs,MG-MNs)のH応答を測定した.頸部前後左右屈、回旋におけるSCM-iEMGは力に比例して増加し、咬筋もほぼ同様であった.SCM-iEMGは、咬合時に約2%〜14%MVOも上昇した.一方、MVOと頸部屈曲のMVC時に同時測定したSolとMGのH-反射は、コントロールよりも増加した.MVO時にMG-H反射が約40%、Sol-H反射が約15%の促通を引き起こした.Sol-MNsとMG-MNsの促通は頸部屈曲よりも咬合の方に強く現われた.さらにTVRmaxのSolとMG-H反射は、コントロールよりも著明な増加したが、MGに強く現われた.頸部においても同様な傾向であった.以上の結果から、SCMの協同活動も咬筋と同様に、下腿三頭筋のMNsに影響を及ぼすことが示唆された.また咀嚼と頸部の筋活動の強さは、下腿三頭筋の遅筋群よりも速筋群の運動ニューロンに強く作用することが示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 室 増男、只野ちがや.: "動的および静的筋出力に及ぼす噛み締め効果"医用電子と生体工学. 36. 39-42, (1998)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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