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1998 年度 実績報告書

都市化・産業化の進展と周辺地域の資源利用に関する東南アジア・日本比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680077
研究機関東京大学

研究代表者

永田 淳嗣  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (30218002)

キーワード都市化・産業化 / 周辺地域 / 土地資源利用 / サトウキビ農業 / 沖縄 / マレーシア / 土地開発 / 社会交切
研究概要

本年度はまず、わが国の周辺地域に位置付けられる沖縄県において、過去10年間程度の資源利用変化・社会変動を明らかにするための基礎的調査を行った。特に研究代表者が1993年にまとめた、沖縄離島地域のサトウキビ農業の動態に関する研究に連続するデータの収集に努め、この間にサトウキビ農業の一層の後退、製糖工場の再編、都市化・産業化の著しい本島部と産業基盤に乏しい離島部との地域的差異の深化といった現象が急速に進行していることが明らかになった。復帰後1990年代初頭までは、沖縄の1次産業はおおむね外延的な拡大基調にあり、農地の拡大・整備が急速に進められたが、1990年代半ば以降停滞状況にある。このことが持つ、地域社会と地域の資源利用体系に対するインパクトについて、次年度以降より突っ込んだ分析を行っていく必要がある。
マレーシアのフロンティアにおける土地開発の研究に関するレビューを受けるため、9月にクアラルンプールのマラヤ大学を訪問した。昨年来の経済危機にも関わらず、マレーシアにおける都市化・産業化の流れは確固としたものとなっており、わが国が高度経済成長期に経験したような農村部での人口減少、資源利用再編といった事態が進行している。日本とマレーシアとを比較する枠組みについて有益な示唆を受けることができた。
今回沖縄で収集したデータ、過去からの日本・マレーシアでの研究において収集した膨大なデータは、11月に購入したパソコンにデータベース化する作業を進めており、来年度以降、一層の分析を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Junji Nagata: "Roots of Malay Communities of Two Selected Villages in Westorn Jcher,Makgsia" 東京大学人文地理学研究. 13(印刷中). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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