研究課題/領域番号 |
10680079
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡本 和平 名古屋大学, 文学部, 助教授 (90201988)
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研究分担者 |
村越 真 静岡大学, 教育学部, 助教授 (30210032)
竹内 謙彰 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (40216867)
山本 利和 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (20200826)
若林 芳樹 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (70191723)
寺本 潔 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (40167523)
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キーワード | 障害者 / 外国人 / 子ども / 空間認知 / 都市空間 / ナヴィゲーション / ハンディキャップ集団 / 高齢者 |
研究概要 |
次の3つのテーマを設けて、研究を遂行した。 1) 障害者の空間認知 まず、障害者の空間認知に関する近年の研究動向を整理した。これまでの研究の多くは、視覚障害者を対象としてきた。しかし、視覚障害者の空間認知は依然として不明な点が多い。そこで、視覚障害者を対象として研究を行うこととした。方法としては、視覚障害者とともに都市のあちこちを歩き回り、障害者に歩きながら感じることを語ってもらい、そのプロトコルをテープレコーダーに記録するとともに、ポイントとなる場所を写真に収めた。 2) 外国人の空間認知 このテーマに関する従来の研究はほとんどない。日本にやってきた外国人は、日本の環境に関するスキーマ的知識がないため、戸惑うことになる。このスキーマ的知識の内容、構造、獲得過程を明らかにするのが課題である。方法としては、日系ブラジル人を対象として、面接調査と手書き地図の採集を行った。また、留学生と日本人学生の探索行動の比較調査も行った。 3) 子供の空間認知 子供は、目線が低く奥行き知覚が不得意であること、太陽光線による定位が不得意であること、標識に書かれた社会的な言語が理解できないこと、などから空間認知についてのハンディキャップ集団だと言える。研究方法としては、小学生を対象に、道に迷った体験談の収集、手書き地図から見た道路形態の知覚の検討、などを行った。また、親の教育観が子供の活動範囲にどのような影響を与え、それが空間認知のスキルとどのように関係するかについても検討した。
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