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1998 年度 実績報告書

生気候学的視点から見たメガシティの持続可能性-東京とメキシコシティの比較研究-

研究課題

研究課題/領域番号 10680099
研究機関東京学芸大学

研究代表者

山下 脩二  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (80064731)

キーワード都市気候 / 生気候 / 熱帯夜 / 都市化 / メガシティ
研究概要

本研究は、東京とメキシコシティの都市気候の比較研究からメガシティの持続可能性を探ることを目的とし、今年度は主として東京の都市気候と生気候について調査を行った。調査した項目は、月平均気温、月最高気温、月最低気温の経年変化と各々に対応する平均偏差の経年変化、真夏日、熱帯夜、真冬日の日数の経年変化、不快指数の経年変化、季節別相対湿度の経年変化、大気汚染濃度(硫黄酸化物、窒素酸化物、光化学オキシダント)の水平分布(関東平野)等である。
大都市東京の位置付けをするために、上記と同様な調査を大阪と名古屋についても実施した。以上の結果から、大むね次のようなことが明らかになった。日本の都市では、1900〜1930年の期間は都市化の影響はほとんど受けていない。気温に対する都市化の影響は1960年代以降に顕著になった。より詳しくみると、都市化の影響を最も強く受けているのは冬期の最低気温で、1950年以降顕著になった。最高気温は1960年以降もあまり顕著ではなく、変動が非常に大きいのが特徴である。東京、大阪、名古屋のいずれの都市でも、経年辺かの回帰線の傾きが最大になるのは冬季の最低気温で、最小になるのは秋季の最高気温であった。また、1931〜1960と1961〜1990との気温の変化は人口数と良く対応することが分った。
熱帯夜については、東京では1950年以降増加しているが特に1980年代以降急増しているのが目立つ。大阪、名古屋についても、1960年代以降急増しているのに対して、真夏日や平均気温の変化とは対応しておらず、明らかに都市化による急増であることが解る。この熱帯夜の解消が都市の持続性にとって重要となる。次年度メキシコシティとの関係から大都市のアメニティを考察する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shuji YAMASHITA: "Urban Climates,Air Pollulkou and Human Life in Japan" 1998 International Symposium on Human Biometeorelogy(YAMANASHI). (1998)

  • [文献書誌] Shuji YAMASHITA: "Urban Sensible ceimates in Japanese cities" International Congress of Biometeorology and International Conference of Urban climatology(Sydney). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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