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2000 年度 実績報告書

ストレス状態によって生じる突然死を改善する食生活の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680154
研究機関武庫川女子大学短期大学部

研究代表者

堀江 登  武庫川女子大学短期大学部, 食生活学科, 教授 (20068282)

キーワードストレス / 突然死 / 食生活 / 血液凝固系 / 線維素溶解系 / フコイダン / カテキン
研究概要

平成12年度は、ストレス負荷による突然死の実験動物モデルに対して、2ヶ月間の長期間にわたる食餌の影響を調べたることを目的として実験を行った。食餌に添加した食品成分は、いずれも血液凝固を抑制することが報告されている緑茶カテキン並びに昆布フコイダンであった。2週間に1度、ストレッサーとして超音波を付加し、実験開始2ヶ月後にアドレナリンを腹腔内に注入して播種性血管内凝固症を誘発させた。
(1)カテキンを2ヶ月間摂食した群では、プロトロンビン時間の延長、希釈血液塊溶解時間の短縮、フィブリン分解産物の増加、脾フィブリン分解活性の増加、肺重量の増加がみられた。また、フコイダン摂食群では、希釈血液塊溶解時間の短縮とフィブリン分解産物の増加、脾フィブリン分解活性の増加がみられた。
(2)対照群に対するアドレナリンの腹腔内投与によって、ヘマトクリット値の増加と採血量の減少、血小板数の減少と血液凝固能が亢進する傾向、線維素溶解減少の亢進、腎機能が抑制し、播種性血管内凝固症が誘発された。
(3)(2)の対照群に比べて、カテキン摂食群においては、より著しいヘマトクリット値の増加、採血量の減少、血中尿素窒素量の増加、肺重量の増加とフィブリン分解酵素活性の増強がみられ、アドレナリンで誘発した播種性血管内凝固症に対して症状を軽減するものでなかった。一方、フコイダン摂食群においては、血小板数の減少傾向と凝固系の亢進状態は抑制できなかったが、血中尿素窒素量上昇の抑制線維素溶解系亢進の抑制がみられ、アドレナリンで誘発した播種性血管内凝固症の症状を軽減する傾向がみられた。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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