研究課題/領域番号 |
10680161
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研究機関 | 山脇学園短期大学 |
研究代表者 |
小関 正道 山脇学園短期大学, 食物科, 助教授 (60248987)
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研究分担者 |
中川 敦子 山脇学園短期大学, 家政科, 教授 (70014363)
寺尾 清 山脇学園短期大学, 食物科, 教授 (30009120)
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キーワード | 機能水 / 電解処理水 / アルカリイオン水 / 生理効果 |
研究概要 |
1、 目的 ラットにアルカリイオン水を摂取させたこれまでの実験では、アルカリイオン水群ラットの血清生化学検査項目などに大きな変化が生じることがあった。そこで本研究では、アルカリイオン水摂取の影響を病理形態学的に検討することとし、実験動物としてメダカを用い、メダカの水吸収部位であるえら細胞に対する病理形態学的検討を行った。またアルカリイオン水にはフリーラジカル消去能があることがin vitroで報告されたので、フリーラジカル発生試薬であるAAPHを用い、アルカリイオン水が生体中でフリーラジカルの発生を抑制する効果があるか否かについて、マウスとメダカにより検討した。 2、 方法(1)メダカを原水5群、pHを9.2から9.9の5段階に設定したアルカリイオン水または1/1000Mバッファーのそれぞれ5群の計15群に分け、35℃の恒温水中でエアレーションしながら40または30分間飼育し、すぐに解剖してえら細胞を摘出し、顕微鏡標本作成用に固定後樹脂包埋し、一部について顕微鏡観察を行った。また原水、アルカリイオン水、バッファーの3群に分け、室温で4周間飼育したメダカについても同様に固定した。(2)AAPHを原水またはアルカリイオン水に溶かし、マウスに腹腔内注射し経時的に解剖し臓器を観察した。原水または原水と同じpHに調整したアルカリイオン水にAAPHを溶解し、メダカを11日間室温で飼育しながら経口的に解剖しえらを固定、包埋した。 3、 結果(1)pHが最も高いアルカリイオン水群またはバッファー溶液群と原水群のメダカのえら細胞を光学顕微鏡で観察した結果、バッファー群の塩酸細胞の多くが破壊され、アルカリイオン水群の塩酸細胞は膨化していた。(2)マウス体内のAAPHのフリーラジカルに対するアルカリイオン水の消去能は判定できなかった。
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