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1999 年度 実績報告書

飲料水の生理効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10680161
研究機関山脇学園短期大学

研究代表者

小関 正道  山脇学園短期大学, 食物科, 助教授 (60248987)

研究分担者 中川 敦子  山脇学園短期大学, 家政科, 教授 (70014363)
寺尾 清  山脇学園短期大学, 食物科, 教授 (30009120)
キーワード機能水 / 電解処理水 / アルカリイオン水 / 生理効果
研究概要

アルカリイオン水の生理効果をメダカとラットにより検討した。メダカについてはアルカリイオン水と接触する細胞に対する影響を検討するために、メダカをアルカリイオン水中で飼育し、えら細胞の変化を顕微鏡で観察した。ラットについては、酸化した油脂を摂取しながらアルカリイオン水を摂取した場合の影響を検討するために、ラットに酸化油脂とアルカリイオン水を摂取させて生じる影響を、血清生化学検査項目や臓器重量を指標にして検討した。
1、メダカ メダカをアルカリイオン水、それと同一pHのバッファー、コントロール水の3群に分けて飼育し、えらを摘出後エポキシ樹脂砲埋し、切片を作成して光学顕微鏡で観察したところ、アルカリイオン水群の細胞は膨化し、バッファー群の細胞は壊死する傾向が見られた。このことからアルカリイオン水摂取により細胞に変化が生じることが明らかになったが、試薬でアルカリ性にした水よりもアルカリイオン水の方が、影響がマイルドであると考えられる。
2、ラット 42匹のラットを酸化度合いが低、中、高3水準の飼料と、アルカリイオン水またはコントロール水の2水準の水を投与する6群に分け、1ヶ月間飼育し飼育終了後ネンブタール麻酔下大静脈から採血後、腎、肝、膵、心、盲腸等を摘出し血清生化学検査と各臓器の重量測定、胃および盲腸内容物のpH測定を行った。その結果アルカリイオン水群の血清クレアチニン値が低下、アルブミン値が上昇、γGTP値が上昇、膵臓重量が低下、肝臓タンパク質濃度が増加等の変化が生じた。これらの結果からアルカリイオン水の摂取は、免疫系への作用や貧血の誘発などが考えられるので、この点をさらに検討する必要がある。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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