(1) ハワイ在住日系アメリカ人と日本人との食生活に関する比較調査および環太平洋地域における食用植物資源調査をさらに発展させるために、カリフォルニア在住日系アメリカ人を対象とする食生活調査の準備を行った。研究代表者は、11月に米国カリフォルニア州ロサンゼルス市およびサンフランシスコ市で、アンケート依頼先における研究協力者と打ち合わせを行い、米食かパン食かその他かという主食選択、タンパク質源としての畜産物および水産物の摂取頻度、牛肉・豚肉・鶏肉・魚介類などのタンパク質源の利用における選択基準、の諸点について質問するアンケート調査票の内容を決定した。 (2) アンケート調査票を、和文・英文共、原則として同じ内容で作成し、印刷した。対象者数は、ロサンゼルス市で英文500部および邦文100部、およびサンフランシスコ市で英文200部および邦文200部で、一週間留め置き法を用いる。 (3) アンケート調査の準備と並行して、最近の食肉消費動向および消費者の食品購買消費行動について聞き取り調査を実施し、食生活・食料需給関係図書およびアンケート調査関連資料等を収集した。統計資料における食肉消費の実態と、これまで行われた消費者を対象としたアンケート調査結果とのあいだに、食い違いがみられる。すなわち、消費者は、実際の購買消費行動とは異なる、自分の理想とする購買消費行動をアンケート調査に対して回答する傾向がある。さらに、消費者のあいだに、異なる食品購買消費行動を採るグループが存在することが示唆される。
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