研究課題/領域番号 |
10680185
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
古田 真司 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (90211531)
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研究分担者 |
堀田 法子 名古屋市立大学, 看護短期大学部, 講師 (90249342)
村松 常司 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70024065)
松下 美惠 名古屋市立大学, 看護短期大学部, 教授 (30241201)
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キーワード | 不定愁訴 / 自律神経 / 体力 / 運動能力 / 近視 / 屈折力 / オートレフラクトメーター / 中学生 |
研究概要 |
1. 中学生の不定愁訴についての調査および要因の分析 中学生約800名を対象とし、自律神経系の不定愁訴の実態調査を行い、種々の要因の関連を検討した。本年度は、不定愁訴と体力および運動能力の関係に焦点を当てて分析を行った。その結果、自律神経系の不定愁訴の訴え数については、体力や運動能力との関連性を認めなかったが、自律神経系不定愁訴の訴えを因子分析によりいくつかの因子に分けて検討したところ、 「息切れ」などの訴えが運動能力が低いほど強いことが分かった。また「だるさ」や「心臓・めまい」の訴えは、むしろ運動能力が優れたものに多く見られるなどの特徴が明らかとなった。 2. 中高生の「眼の屈折力」に関するデータ経年的データの収集と分析 愛知県内の某私立中・高校(男女共学)に在籍する生徒(6学年約2000人)を対象とし、2年間にわたりオートレフラクトメーターを用いて、眼の屈折度(球面屈折度、円柱屈折度、円柱軸)を継続的に測定した。その結果、男女とも、調査開始時に12歳(中1)であった群の近視化率がもっとも高く、ついで13歳(中2)であった。男子では、学年ごとの近視化率に有意な差が認められた。誕生日から計算した各自の月齢をもとに、2年間の屈折率の低下と2年間の身長の伸びを比べると、調査開始時12歳(中1)から14歳(中3)までは、身長の伸びの低下につれて「屈折度の低下」も減少する傾向が見られるが、15歳(高1)では、ふたたび「屈折度の低下」が増加する傾向を示した。さらに男子では、身長の伸びが大きいほど近視化が進み、また、最初から近視が強い方が近視化が進みやすいことがわかった。
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